今回の用語のポイント

自己肯定感が低いのは当たり前なのです　 By 渋沢まるこ

アイビーマッピング・マスター
そして、
公認心理師の 渋沢まるこ です。

あなたは
・自分に満足されていますか？
・自分に価値があると思っていますか？

・・・即答しにくいですよね。

「うーん、自信ないなあ」と思われた方。
大丈夫です！
圧倒的にそう思う方が多いですので。

と言いましても、
それは日本では、という条件付きなのですが。

平成30年度（2018年）版の内閣府調査で
「自分に満足」という人は
・欧米諸国で80％台
なのに対して
・日本では40％台

「自分には長所がある」という人は
・欧米諸国では90％前後
それに対して
・日本では60％程度
となっているからです。

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なぜそうなるの？

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けれどもこれ、そう簡単に比較できません。
なぜならそこには
〈文化の違い〉があるからです。

欧米では〈自信を持てる〉子になることが
大事だとされて育てられ、
日本では〈共感・同情・他人への心配り〉が
できる子になるよう育てられるからという説もあります。

周りの大人がそれが良い子だとしていれば、
そのように育っていきますよね。

ですから、日本人が自己肯定感が高くないのは
ある意味当然の結果とも言えるわけです。

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80％がネガティブ思考！？

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アメリカで行われた心理学の研究によれば
私たちは1日に6万回の思考を行い、
さらに、そのうちの80％の約4万5000回は
ネガティブ思考になりがちであるということが
わかっています。

だからといって、ネガティブ思考がいけない
というわけではないのです。

「これ私にはハードルが高いかも？」
と思うからこそ、事前に入念に準備をしたり、
気合を入れて現場にのぞんだり、という
ことができるのですから。

ただ、「これ私にはハードルが高いかも？」
だからできない → できない私はダメだ
というような負のループがはじまると
自己肯定感が低くなっていってしまいます。

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じゃあ、どうすればいいの？

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まずは〈認識〉することです。
「私は今自己肯定感が下がっているなぁ」
というふうに。
そこに、いいとか悪いとかジャッジは
必要ありません。

ずーっと自己肯定感が高いままの人も
いませんし、逆にずーっと低いままと
いうこともあまりないのです。
1日の中でも何かしら変化しているものなのです。

ですから、下がっていると〈認識〉するだけでも
心がラクになります。
今の状態が下がっているというだけなのですから。

さて、今のあなたの状態はどんな感じですか？
是非自分の状態を観察されてみてくださいね。