あなたの日常にひそむ心理学 By 渋沢まるこ

こんにちは、
アイビーマッピング・マスター
そして、
公認心理師の 渋沢まるこ です。

本日は、あなたの日常にひそむ心理学
について考察してみたいと思います。

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気づいたら、引き返せない……

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「これ、買ってください」
と急に知らない人から言われたら
ちょっと考えてしまわないでしょうか?

え? なに急に。
え? この人知らない人だし。
え? その商品もあやしそう。
というように。

では、
「3分だけよろしいでしょうか?」
ですとか
「3つだけアンケートにお答えください」
などと言われたら、先ほどに比べると
かなりハードルは
下がるのではないでしょうか?

3分だけならいいか。
3つだけならいいか。
というように。

そこから徐々に本題に入ってゆく……
というのが狙いの場合があります。
これ、いわゆる〈悪徳商法〉
にも使われていることがあります。

人は無意識に
一貫した態度をとろうとします。
ですので、少しなら……のつもりが
さっき応えてあげたのだから、
これも仕方ないか……
となりやすくなってしまうのです。

少しずつハードルが上がってゆくことで
ハードルの高さがごまかされて
いってしまうのです。

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100万円貸してください

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この逆もあります。

「100万円貸してください」
と言われたら、
あなたは貸すでしょうか?

これは見知らぬ人でなく
職場の人であったとしても
なかなか即決できないのでは
ないでしょうか?

では、
「100万円は貸せない」
と答えた後に
「じゃあ5万円でいいから」
と言われたらどうでしょうか?

これもだいぶハードルが下がります。
100万円は無理だけど
5万円なら……と貸すかもしれません。

実はこれ、
一度断った後の要求は断りづらい
という心理を狙ったものなのです。

最初から
「5万円貸してください」
と言われたら
貸さないかもしれないのに、
最初に100万円と言われたことが
基準となってしまっているために
あたかも1/20に減ったかのように
錯覚を起こしてしまうのです。

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日常に活かす方法

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おーこわいこわい。
そんな方法があるなら
日常生活で気を付けなければ
と思われたでしょうか?

確かにそれもありますが、
むしろこれを逆に使ってみて
頂きたいのです!

例えば、
〈食事後のお皿洗いをして欲しい〉
と思っているとしますね。

いきなり
「食事が済んだらお皿洗って」
と言うと
断られたり、嫌な顔をされたり
するかもしれません。

それで、まずは食事後に
「お皿をシンクに運んで」
と伝えます。
そのあとに
「そうしたらお皿を水につけて」
と伝えてみてもいいかもしれません。

そして最終的に
「お皿を洗ってね」
と伝えると
受け入れてくれる可能性が
高まります。

こんな風に
よーく日常を考察してみると
いろいろな心理学が隠れています。

知っていると
意外と使えるかもしれないですよ。

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今日の脳内ハッピーキーワードは

『 心理学を使ってみよう!』

この言葉を意識して
今日一日をハッピーに過ごしましょう!

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